中医協総会 抗HIV薬2製品の緊急収載を了承
公開日時 2009/01/14 23:00
中医協総会は1月14日、抗HIV薬2製品を1月16日付で緊急収載することを了
承した。ファイザーのシーエルセントリ錠(一般名:マラビロク)とヤンセン
ファーマのインテレンス錠(エトラビリン)。
シーエルセントリは、CCR5を阻害する作用によりHIVの細胞内進入を阻害する
新規作用機序薬。原価計算方式で算定し、150mg1錠が2278.80円となった。既
存治療に抵抗性がある患者への有効性が海外臨床試験などで示されており、革
新性があるとして営業利益率を20%上乗せして算定した。10年後のピーク時に
7.52億円(予測投与患者数370人)としている。
インテレンスはファイザーのレスクリプターを最類似薬として算定。治療選択
肢が限られている多剤耐性HIV感染者に対して有効性が認められ、新たな選択
肢となりうるなどの理由から有用性加算2(15%)、オーファンドラッグであ
ることから市場性加算1(10%)をそれぞれ加算。1日薬価は2479.20円とな
った。10年後のピーク時に1.2億円(133人)を見通す。