ジェンザイム・ジャパン ファブリー病治療薬を自主回収
公開日時 2009/02/08 23:00
ジェンザイム・ジャパンは、ファブリー病治療薬ファブラザイム点滴静注用5
mgの一部ロットで重点不足のバイアルが見つかったとして2月4日から自主回
収を開始した。対象は08年11月以降に出荷された約6000バイアル。健康被害に
ついては報告されておらず、納入先をすべて特定できているため、早期に終了
できる見通し。
ファブラザイムは、患者の体重から算出した用量に基づいて5mg・35mgの両製
剤を組み合わせて投与する。回収対象ではない5mg製剤や、35mg製剤での用量
調整も可能であるため、患者への影響も少ないとみられる。
同剤は米ボストンの工場で製造されたものを輸入、国内で全品検査を実施して
いる。今回はその際に充てん不足のバイアルが発見され、製造元の工場におい
ても同様のものが見つかったことから、一連の製造工程で充填されたロットを
回収することになったという。日本のファブリー病の患者数は数百人としてい
る。