ノバルティス三谷社長 2013年に国内トップ3入り目指す
公開日時 2009/02/09 23:00
ノバルティスファーマの三谷宏幸社長は2月9日、都内で記者会見し、降圧薬
などマスマーケット向け新製品とがんや中枢神経、呼吸器などスペシャリティ
マーケット向け新製品を投入することで2013年には「何らかの形で(国内医療
用医薬品売上高=薬価ベース)3位以内に入れれば」と述べた。
同社の国内ランキングは現在は6位。1月21日に降圧薬ディオバンに利尿薬を
配合したコディオ、抗体による気管支喘息治療薬ゾレアなど4新薬の承認を取
得。現在も統合失調症治療薬、ディオバンとアムロジピン配合剤など5製品が
承認申請中、フェーズ3にもアルツハイマー型認知症治療薬など4製品があり、
新製品ラッシュとなる見通し。それを見据え、08年10月には営業組織を大幅に
見直した。MRは今年100~150人くらいを増員し、主に「循環器・代謝」領域に
配置する方針だ。
なお、08年の日本法人の業績も発表し、主力品のディオバンが約10%もの薬価
引き下げがあったものの、同剤と慢性骨髄性白血病治療薬グリベックが牽引し、
売上高は3.6%増の2751億円となった。利益は明らかにしていないが、三谷社
長によると「増収増益」だった。