塩野義 抗肥満薬のフェーズ2b 有効性確認も追加試験検討
公開日時 2009/02/17 23:00
塩野義製薬は2月17日、抗肥満薬として開発しているS-2367(一般名:velnep
erit)のフェーズ2b結果を発表し、プラセボと比較して体重減少と安全性を
確認したことを速報として明らかにした。同剤は国際戦略品として同社が期待
をかけている。
試験は米国内80施設で1556人の肥満者を対象に、カロリーコントロールした食
事指導の上で、プラセボと比較した2試験を行った。1年間投与した結果、最
も高い効果が示された投与群では、体重が5%以上減少した患者の割合が35%
で、その値がプラセボ群に比べ3倍に達した。
同社によると、そのデータは米国の肥満治療ガイドランの治療薬開発の評価の
目安うちの1つのクリアしているが、投薬期間の体重減少率が5%という目安
に対し、1つの試験では3.9%と下回った。そのため同社は、有効性を明確化
させるため、追加試験も視野に入れて今後の開発方針を検討することにした。
安全性については「開発を続けることの自信が深まった」としている。