サノフィ・アベンティスのショカ社長 日本でのGE参入明言せず
公開日時 2009/04/12 23:00
サノフィ・アベンティス日本法人のパトリック・ショカ社長は4月10日、都内
で記者会見し、質疑の中で、仏本社のジェネリック(GE)事業強化方針の日
本への影響について「決してやさしい市場ではない。価格競争があり、その中
で利益を上げなければならない。十分な条件があれば関心がもてる」と述べた。
会見終了後に本紙に対し、日本GE市場に「(本社側は)興味は持っている」と
説明したが、事業化に向け検討しているかどうかは「分からない」と話した。
仏本社は成長力強化の一環で新興国を中心にGE事業に着手。3月にはチェコの
ゼンティバ社、4月にはメキシコのケンドリック社、ブラジルのメドレイ社の
買収に乗り出している。
そのほか会見では、日本法人の09年方針について、08年同様に2桁成長を維持
し、06年当時にかかげた3~4年内に売上高を倍増の2500億円程度する計
画の達成を目指すこと明らかにした。抗血小板剤プラビックスを中心に血液凝
固阻止剤クレキサン、夏にも上市を見込む超速攻型インスリン製剤アピドラな
ど糖尿病領域製品の売上拡大により達成を図る。
08年売上高は13%増の2360億円で、日本市場でトップ10入りを果たした。ショ
カ社長は、日本市場では成長の余地があるとして「5年以内に国内トップ5を
目指す」と表明した。売上高にして今より1.5倍程度を見込んでいる。