磯部薬剤管理管 診療報酬改定でGEインセンティブは検討課題
公開日時 2009/06/28 23:00
厚生労働省保険局の磯部総一郎薬剤管理管は6月27日、東京都内で開かれた日
本ジェネリック医薬品学会で講演し、私見と断った上で、ジェネリック(GE)
を使用促進するための診療・調剤報酬改定上の検討課題として、医療機関や薬
局で積極的に使用促進に取り組めるようにするインセンティブの付与を挙げた。
薬価制度については言及がなかった。
薬局に対しては、08年度改定で処方せん1枚に1品目でもGEを調剤した処方
せんの割合が30%以上だと4点の加算が取れる仕組みを導入した。それについ
て「(算定率を)これ以上上げるのは難しい」として、「今よりハードル上げ
て、ハードルを越えた方にインセンティブを与えることを考えなければならな
い」との認識を示した。一つの方法として、国の目標にある数量ベースの調剤
率を指標にすることを挙げた。「調剤率をどの程度にするかは議論する必要あ
る」とした。
さらに、来局した患者に対しGE使用の意向を尋ねるなど「患者との対話」を
促す方向での点数算定のあり方を課題に挙げた。「それにより薬歴、調剤の質
が上がり、GEの使用にもつながる。基本的な薬局の調剤手順を見直すことも
大事」と述べた。
インセンティブがなくなった医療機関についても「入院、外来含めてどんなイ
ンセンティブがあるか内部で議論しているが、積極的に取り組めるよう考えて
いかなければならない」との考えを示した。