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塩野義の新規インフルエンザ薬 フェーズ3で有効性確認

公開日時 2009/07/21 04:30

塩野義製薬は7月17日、抗インフルエンザウイルス薬ペラミビル(=一般名、開発コード:S-021812)の日本を含むアジア共同フェーズ3で、ペラミビルがタミフルに対し非劣性を証明したと発表した。ペラミビル300mgではタミフルに比べて、消化器症状の副作用発現率が有意に低かった。同社は日本で、この試験結果を基に年内に申請する計画で、10年9~11月にも発売したい考え。試験結果は海外の主要学会で発表する予定。(写真は本社)

 

豚由来新型インフルエンザや高病原性鳥インフルエンザのヒトからヒトへの感染が懸念されるなかで、新規治療薬の必要性が高まっている。同社は「本剤の上市は製薬企業としての社会的使命を果たす上で最重要の課題と認識し、早期の承認申請と承認に向けて、今後も最善の努力を尽くす」とコメントしている。

 

ペラミビルは点滴静注タイプのノイラミニダーゼ阻害剤。米国バイオクリスト社の創製品で、塩野義が日本と台湾の独占開発・販売権を取得している。同剤のアジア共同治験(二重盲検試験)は日本、韓国、台湾で計1099例の季節性インフルエンザ感染症患者を対象に実施。ペラミビル300mgか600mgを単回静脈内投与した群と、タミフル経口投与群(1回75mgを1日2回、5日間)で比較した。

 

その結果、インフルエンザ罹病期間(中央値)は300mg群78.0時間、600mg群81.0時間、タミフル群81.8時間だった。安全性は、下痢などの消化器症状で300mg群が14%、タミフル群が20%の発現率となり、300mg群で有意に低かった。

 

インフルエンザ罹病期間が長くなるハイリスク因子患者(コントロール不良の糖尿病患者など)に対しても、インフルエンザ症状が短期間で回復したことも確認した。同剤は静注薬のため、よりハイリスクの入院患者に使用されることを念頭に、このデータもとった。

 

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