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エーザイ 自社創製の抗がん剤E7389、スイスで初の申請

公開日時 2009/07/28 04:00

エーザイは7月27日、自社創製の抗がん剤E7389(一般名:エリブリンメシル酸塩)について、局所進行・転移性乳がんの適応でスイス当局に承認申請を行ったと発表した。同剤はグローバル開発品に位置づけられており、同じ局所進行・難治性乳がんを対象に欧米でフェーズ3、日本でフェーズ2。年度内の日米欧同時申請を目指している。

欧米で実施した211試験(フェーズ2)などの試験結果をもとに申請した。同試験はアントラサイクリン、タキサン、カペシタビンを含む前治療歴を有する局所進行・転移性乳がんを対象に実施。投与を受けた291例のうち、奏効率(ORR)は9.3%で、すべて部分奏効(OR)だった。病勢安定(SD)は45.7%とほぼ半数。臨床的有用性(完全奏効CR+PR+6ヵ月以上のSD)は17.2%だった。

安全性では291例のうち、高い頻度で報告されたグレード3~4(高度~生命を脅かす、または活動不能)の有害事象は、好中球減少症(54%)、白血球減少症(14%)、脱力感/疲労感(10%、グレード4は認めず)、発熱性好中球減少症(5.5%)だった。

スイスで最初に申請を行った背景について、エーザイによると、局所進行・転移性乳がん領域はアンメットメディカルニーズも高いことから、「患者にいち早く提供するために実施済みの試験結果で申請可能な国を調査した結果」と説明。乳がんのほか、非小細胞肺がん(米国)、前立腺がん(欧米)、肉腫(欧州)を対象にフェーズ2も進めている。

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