ファイザー09年上半期業績 リピトール10%減 為替も悪影響
公開日時 2009/07/30 04:00
米ファイザーが発表した09年上半期業績は、売上高は9%減の218億5100万ドル、純利益は10%減の49億9000万ドルとなった。同社売上の4分の1を占める高脂血症治療薬リピトールが競争激化で売上を減らしたほか主要製品の特許切れに加え、為替変動が悪影響した。
米国売上高は6%減の88億9900万ドル、米国外では10%減の112億6600万ドル。心血管・代謝、中枢神経、関節炎・鎮痛、感染症・呼吸器、泌尿器、がん、眼科、内分泌といった主要領域ではいずれも売上減となった。
製品別ではリピトールは12%減の54億600万ドルで、米国内外でも同程度の落ち込み。同社はそのほか抗アレルギー剤ジルテック、抗がん剤カンプトサールが08年に米国特許切れとなったことも影響したとしている。一方、神経障害性疼痛などに用いるリリカは米国内外で伸びて13億1200万ドルで10%増、抗がん剤スーテントは米国外での伸びに助けられて4億2500万ドルで6%増となった。