自分の健康より気になるタバコ代 喫煙歴10年以上の調査で
公開日時 2009/07/31 04:00
8月1日の「肺の日」(日本呼吸器学会提唱)を前にファイザーは、喫煙歴10年以上の40歳以上の男女に対象にインターネットを使い「喫煙と健康に関する実態調査」を行った。その結果、喫煙の影響として自分への健康被害より、タバコ代がかかることが気になると回答した人が多かった。
専門医が監修した質問票を用いて、喫煙などが影響し呼吸機能が徐々に低下する病気のCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の疑いのある人をチェックした結果、40代の20%、50代は69%、60代以上は97%が「疑いあり」となった。
気になる(「少し気になる」も含む)喫煙の影響を挙げてもらったところ、自分への健康被害が78.5%に対し、タバコ代がかかることは81.0%。COPDの疑いのある人に限った場合でも、40代と50代では同じ傾向がみられ、40代では自分の健康被害が気になるのは85.0%に対し、タバコ代が気になるとしたのは92.5%にも上った。
年齢が上がるとCOPDリスクは高まるが、自分への健康被害が気になる人の割合は年齢が上がるにつれて減少していた。独協医科大学の石井芳樹教授は、発表リリースにコメントを寄せ「高齢喫煙者の自分の健康に対する意識の低さが浮き彫りになったといえる」と注意喚起している。