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エフィエント米国発売 プラビックスより高値

公開日時 2009/08/07 04:02

第一三共は8月6日、米イーライリリーと共同開発した抗血小板薬エフィエント(一般名:プラスグレル)を米国で発売したと発表した。5mgと10mgの2規格からなる。価格はいずれも5ドル45セントで、4ドル62セントのプラビックスより高い価格をつけた。

第一三共の米国子会社である第一三共 Inc.と米イーライリリーが共同販促を行う。第一三共 Inc.は、07年度1550人だったMR数を08年度には1800人に増員しており、営業体制も強化している。

エフィエントは、7月10日に米FDAから「経皮的冠動脈形成術(PCI)として知られる動脈拡張術を受けている急性冠症候群(ACS)患者におけるステント血栓症を含む血栓性の心血管系イベントリスクの抑制」についての適応を取得した。

この領域の治療薬ではプラビックス(一般名:クロピドグレル)があるが、臨床第3相試験(P3)である「TRITON TIMI38」試験の結果を用いて、同剤の特徴である強い心血管イベントの発生リスク抑制効果を打ち出し、差別化を図る考えだ。

同試験は、PCIを受けたACS患者を対象に、プラスグレルとプラビックスの効果とを直接比較したもの。主要評価項目である心血管イベント(心血管し、非致死性心臓発作、非致死性脳卒中の複合エンドポイント)の発生リスクについて、エフィエント投与群ではプラビックス投与群に比べ有意に減少させている。

強い効果がある一方で、出血などのリスクもあることから「製品の特性上、急激に処方が増えるのではなく、ゆるやかに立ちあがって拡大していくのではないか」(同社広報部)との見方を示している。欧州では2月に承認を取得し、英国などで販売されており、3日から使用可能になった米国と合わせ8カ国目となる。

(The Pink Sheet 7月20日号より)   FDAと米国製薬企業の情報満載 “The Pink Sheet”はこちらから

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