【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

最も効果的なライフサイクル戦略は「適応拡大」 政策研が分析

公開日時 2009/08/18 04:00

日本製薬工業協会・医薬産業政策研究所の西村淳一客員研究員は、適応拡大や剤形追加など一変申請を行い承認を得た製品が、その製品に対する需要を高めるのにどの程度貢献しているかを分析した。その結果によると、適応拡大が最も需要を高めるのに貢献した一変であったことが分かった。

この分析結果は今月発行の政策研ニュース28号に掲載された。それによると西村研究員は、医薬品のイノベーションの評価は新薬だけでなく、製品発売後の改良も含めて評価する必要性があると考えた。改良により、治療の幅を広げたり、患者の使いやすさにつながったりして、需要を高めることがあるためで、需要の指標を売上錠数をとし、一変申請によりどの程度影響を与えているかを分析した。

多変量解析という統計学的手法を用いて分析した結果、最も需要を高める一変は適応拡大で、適応拡大前と比べて売上錠数は約33%増加(単年度当たり平均4%増加)。「剤形・投与方法の追加」や「用量追加」よりも高い増加率となった。西村研究員は「特に、適応拡大は医薬品の競争力を強化するとともに、付加価値の向上と当該品目への需要増大を導き、結果として患者の治療満足度を高めていると思われる」とまとめている。

なお、競合品が多い品目のみの追加的な分析を行ったところ、売上錠数の増加に有効だったのは「適応拡大」だけだったという。発売後の年数が高い品目では「剤形追加・投与方法の追加」が特に有効だったという。

プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
関連ファイル

関連するファイルはありません。

【MixOnline】キーワードバナー
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(2)

1 2 3 4 5
悪い   良い
プリント用ロゴ
【MixOnline】誘導記事

一緒に読みたい関連トピックス

記事はありません。
ボタン追加
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー