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アステラス 経口前立腺がん治療薬を導入 泌尿器・がんの事業基盤強化

公開日時 2009/10/29 04:00

アステラス製薬は10月28日、米国バイオ医薬品企業メディベーション社の前立腺がん治療薬「MDV3100」を導入する契約を締結したと発表した。米国では両社が共同して開発・販売する一方、米国以外の全地域ではアステラスが独占的に開発・販売する権利を持つ。契約によってアステラスは最大で7億6500万ドルの一時金を支払うとともに、米国外の地域の売上げに応じた2桁台のロイヤリティも支払う。アステラスは今回の契約で、重点領域に位置づける泌尿器領域とがん領域の事業基盤が一層強化されるとコメントしている。

同剤は今年9月から、ドセタキセルによる治療歴のある去勢抵抗性前立腺がん患者を対象に、米欧などでフェーズ3試験が開始された。約1200人の組み入れを目指す。申請時期などは非開示。また、後期ステージだけでなく初期ステージの前立腺がんを対象とした広範囲な開発プログラムも両社で進める。なお、日本での具体的な開発スケジュールは未定。

契約に伴う金銭面の詳細は、アステラスが契約締結一時金として1億1000万ドルを支払うほか、開発の進捗に応じて総額3億3500万ドルの一時金を支払う。更にアステラスは売上達成に応じて最大で3億2000万ドルの追加一時金を支払うほか、米国外の地域では売上げに応じたロイヤリティも発生する。米国での開発・販売に要する費用や利益は両社で折半する。

同剤は第2世代の経口抗アンドロゲン剤。前臨床試験では現在最も汎用されている抗アンドロゲン剤ビカルタミドより優れたアンドロゲン受容体経路の抑制作用を示したという。具体的には、▽アンドロゲン受容体へのテストステロン結合阻害▽前立腺がん細胞核へのアンドロゲン受容体の転移阻害▽DNAへの結合阻害――の3つの作用がいずれもビカルタミドより優れ、このデータはScience誌に掲載された。

 

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