国による未承認薬問題の検討始まる希少難病・CINCA症候群の現場から薬があるのに、日本では使えない未承認薬問題の検討が２月から、厚生労働省の有識者会議で始まった。本誌１月号で取り上げた希少難病・CINCA症候群の患者に必要な薬は使えるようになるのか。患者家族は、ただ固唾をのんで見守っているだけではなかった。（酒田浩）◎命のドアノック１月26日、国会議員会館の廊下にCINCA症候群の患者・勇吾君（２歳、１月号参照）の母の嶋津恵美さんと、女児（３歳）の患者を持つ母親の姿があった。議員に病気と実態を知ってほしいと「患者・家族の会」として議員会館を初めて訪れた。手には会のパンフレット。CINCA症候群を含むCAPS（クリオピリン関連周期性発熱性症候群。その中でCINCAは最も症状が重い）の病態と治療...