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塩野義・手代木社長 国内重点8製品の10年度目標は「堅め」

公開日時 2010/05/11 04:02

塩野義製薬は5月10日に発表した10年3月期(09年度)決算の中で、今年度から国内営業で重点特化する8製品の10年度売上目標を明らかにした。最主力品の高脂血症治療薬クレストールは300億円(09年度242億円)。8製品の目標について手代木功社長は同日の決算説明会で、「これ以上の未達はまずいだろうということで堅めの数字をつくった」と述べた。

同社は、10年度から始めた5ヵ年の中期経営計画では、国内営業を強化する方針を打ち出し、戦略8製品の営業に重点特化することになった。MRの評価も8製品の成果に基づいて行う。それにより業績アップにつなげたい考えだ。

8製品のうち、クレストールは「最重要戦略品目」の3製品のうちの1つで、ほかARB降圧薬イルベタン、4月に発売した抗うつ薬サインバルタがある。これら3製品は、中計最終年度となる14年度国内目標売上高2000億円(09年度1525億円)のうち半分の1000億円を確保する製品に育成する。

そのスタートとなる10年度は、3製品で393億円が目標。イルベタンは2倍強の83億円を目指す。サインバルタは10億円とし、販促展開について同社長は「1例、2例、3例とトレースしていきたい」と、エビデンスを丁寧に積み上げ、慎重な立ち上げを行う姿勢を示した。現段階では「予想どおり動いている」という。

09年度業績は、クレストール、イルベタンなど重点品目の売上増や米国のシオノギファーマ(旧サイエルファーマ)の寄与により2桁の増収。製造子会社の武州製品の売却益など特別利益の計上で当期純利益は約2.5倍の大幅増益となった。10年度は、6%強の薬価改定の影響や、特別利益がなくなるものの、増収増益を見込む。

【連結業績(前年同期比)10年度通期予想(前年同期比)】
売上高2785億0200万円(22.4%増)2950億円(5.9%増)
営業利益524億3800万円(63.8%増)610億円(16.3%増)
経常利益505億2200万円(57.9%増)590億円(16.8%増)
純利益386億2500万円(146.6%増)390億円(1.0%増)

【09年度売上高(08年度実績)10年度通期予想、億円】
クレストール242(177)300)
イルベタン38(12)83
サインバルタ-(-)10
オキシコンチン85(77)95
フィニバックス34(29)43
ディフェリン22(12)39
ピレスパ15(2)34
ラピアクタ6(-)40
(以上戦略品)
フロモックス240(273)190
リンデロン等外用95(96)89
クラリチン90(96)81
フルマリン87(101)66
塩酸バンコマイシン61(81)39
イムネース46(61)37
ロイヤリティー収入570(368)660
うちクレストール500(343)635

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