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小野薬品 DPP-4阻害剤グラクティブ 10年度売上見込みは75億円

公開日時 2010/05/14 04:01

小野薬品は5月13日、10年3月期(09年度)決算説明会で、09年12月に発売した新規糖尿病治療薬で国内初DPP-4阻害剤グラクティブ錠の販売状況を明らかにした。DPP-4阻害剤は他に2社(ノバルティスファーマ、武田薬品)が承認を取得、その後も続くとみられ競争激化が必至だが、売上高は09年度実績は15億円、10年度は75億円を見込む。

藤吉信治営業本部長は、説明会で、まずは糖尿病専門医を中心にプロモーションを展開していると説明。現在、約2万5000の専門医もしくは糖尿病患者を多く診ている施設をターゲットに、半分以上で口座を獲得することを目標に取り組み、その9割以上での採用に漕ぎ着けたという。

競合に向けては同剤の特長を訴求し、浸透を狙う。単剤のみならず、スルホニルウレア系、チアゾリジン系、ビグアナイド系の糖尿病薬との併用と広い適応を持っていることや、1日1回投与、他剤に先がけて発売したことによる医師の使用経験の蓄積といった優位性を生かすとしている。同本部長は「患者数の多い市場でもあり、スピード感をもって取り組みたい」と話した。

なお、10年中には、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用療法、インスリン製剤との併用療法の追加承認申請を行う方針だ。

同日発表した09年度業績は、3つの新製品、オパルモン錠の腰部脊柱管狭窄症の適応領域での処方拡大があったものの、後発品や競合品で主要製品の気管支喘息などに用いるオノンや糖尿病性神経障害治療剤キネダックが売上を減らたこともあり微減収。純利益は、特損が減ったことや税金負担が軽減したことから増益となった。10年度は、新製品の売上拡大はあるものの、6%台半ばの薬価改定や後発品の影響を大きく受けて減収減益を見込む。

【連結業績(前年同期比)10年度通期予想(前年同期比)】
売上高1359億8600万円(0.4%減)1290億円(5.1%減)
営業利益398億4000万円(8.4%減)320億円(19.7%減)
経常利益427億1100万円(8.6%減)340億円(20.4%減)
純利益278億7800万円(17.3%増)221億円(20.7%減)

【09年度売上高(08年度実績)10年度通期予想、億円】
オパルモン錠446(419)425
オノンカプセル251(271)165
キネダック錠161(173)130
フオイパン錠127(133)105
オノンドライシロップ91(98)80
注射用エラスポール52(55)55
ステーブラ錠46(28)65
注射用オノアクト31(30)35
グラクティブ錠15(-)75
リカルボン錠9(-)20
イメンドカプセル5(-)45
※今回から売上高は仕切価格ベースで開示

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