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【特集】糖尿病新診断基準を発表 NGSP値に当たる表記で国際標準に向け加速

公開日時 2010/05/27 12:43

日本糖尿病学会は5月27日、新診断基準で示されたHbA1c値を従来のJDS値に0.4%加え、米国などで世界的に用いられているNGSP値に相当する表記とすることを明らかにした。このため、糖尿病の診断基準は、HbA1c値≧6.5%(JDS値:6.1%)となる。臨床研究での表記を皮きりに、段階的にNGSP値での表記に一本化する。国際共同治験の空洞化が懸念される中、世界標準の基準に統一することで、国際標準に向けた動きを加速化させる。


糖尿病の研究・治療に際し、HbA1c値は日本以外の多くの国でNGSP値を使用されている。日本で用いられているJDS値は精度が高い一方で、NGSP値の6.5%がJDS値では6.09%に相当し、約0.4%の誤差がある。ただ、これは世界的にあまり知られておらず、研究データの比較の際の混乱が指摘されていた。加えて、国際共同治験が増える中、異なる診断基準を用いる日本を除いた新薬開発が進むことが懸念されている。一方で、WHOが提唱するIFCC値に世界的に一本化する見通しではあるものの、現在世界各国ではIFCC値に統一する動きは見られていない。そのため、早急にNGSP相当値に移行する必要があると判断した。


NGSP値に一本化することで、臨床現場で混乱を招くことも危惧される。そのため、英文誌原著論文や国際学会の発表は、NGSP値で記載したHbA1c値を7月1日から用いる一方で、日常臨床や検診、健康診断などについては、日本糖尿病学会が告示する時までJDS値を用いるとし、NGSP値とJDS値の併記は行わないとした。告示は、今後1年間をメドに行う方針だ。ただ、患者教育や一般啓発のために、JDS値とNGSP値を併記することも認め、患者やプライマリケア医に理解を深めてもらう方針だ。NGSP値に変更後以降はどちらの基準を用いているか区別することとしている。

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