2型糖尿病薬ツイミーグ、処方増の意向は9割弱も
「デュアル作用」生かされず、第一選択薬としては低評価に
公開日時 2024/06/01 00:00
2型糖尿病治療の主体となる経口血糖降下薬には、膵臓でのインスリン分泌を働き掛けるインスリン分泌促進薬系と、膵臓外でのインスリン抵抗性の改善、または糖吸収抑制や糖泄促進を促すインスリン非分泌促進薬系の2通りがある。2021年9月に発売されたツイミーグ錠(一般名:イメグリミン塩酸塩錠)は、ミトコンドリアの機能異常を改善することで、グルコース濃度依存的なインスリン分泌を促す膵作用と、肝臓・骨格筋での糖代謝を改善する膵外作用(糖新生抑制・糖取込み能改善)の両方のメカニズムによって血糖降下作用を示すという新規の血糖降下薬だ。単剤療法だけでなく、インスリンを含む他の血糖降下剤との併用も可能であり、2型糖尿病治療の選択肢の拡大が期待されている。そこで今回は、世界初の承認となるインスリン抵抗性とインスリン分...