リピトールのジェネリック医薬品 カナダで発売
公開日時 2010/06/01 04:00
売上高世界ナンバー1のブロックバスターである高脂血症治療薬リピトール(一般名:アトルバスタチン)のジェネリック医薬品が5月19日からカナダで発売された。
同日、カナダの規制当局ヘルス・カナダの承認を受けたアポテックス、テバ、ワトソン・ファーマシューティカルズの3社が即日発売に踏み切った。これに対し、ファイザー社もカナダ市場で独自にリピトールのジェネリック品を販売し対抗する見通しだ。
ファイザーはかつてアポテックスとリピトールの特許訴訟に至り、08年7月に和解しているが、その内容については両社とも明らかにしていない。今回、アポテックスは独自の結晶体技術を使ったリピトールをアポ・アトロバスタチンの商品名で販売した。
昨年のカナダにおけるリピトールの売上高について、テバ社では13億カナダ・ドル(約1127億円)と見込んでおり、今後熾烈な販売競争が展開されることは必至。また、一部ではアメリカと国境を接するカナダのリピトール・ジェネリック品がアメリカ市場に流入することも危惧されている。