夏のボーナス予想 製薬企業などの「メディカル」は41.6万円 DODA調査
公開日時 2010/06/03 04:01
転職サービスのDODAはこのほど、2010年夏のボーナス支給予想に関する調査結果を発表した。製薬企業や医薬品卸などのカテゴリーの「メディカル」は支給予想41.6万円、前年比7000円増(1.7%増)だった。全産業平均では支給予想33.0万円、前年比1.2万円減(3.5%減)で、「メディカル」は不況下でも堅調な産業との結果となった。「メディカル」を他の産業と比較すると、支給予想は「金融」50.4万円に次ぐ2位、前年比は金額ベース、伸び率とも最も高かった。
一方、「ボーナスがどれぐらい減ったら転職を検討するか」を聞いたところ、全産業平均では29.2%減(9.6万円相当の減額)で検討するとの結果が出た。ただ、「メディカル」は6.2%減(2.5万円相当の減額)で検討するとの結果だった。他の産業は20%台~30%台の減額率で転職を考えると回答している一方で、メディカルは突出して許容できる減額率が小さく、「ちょっとでも下がったらヤダ、転職を考える」との解釈もできそうだ。DODAを運営するインテリジェンス社は、「『メディカル』は不景気の影響を受けずに好調が続いており、業界就業者は『ボーナスは上がるのが当たり前』という認識が強くなっている」と、その理由を説明している。
調査対象は関東、関西、中部地区在住の25~34歳の正社員・契約社員の男女5000人。4月21日~25日にインターネット調査を実施した。
今夏のボーナス支給予想 |
|
(単位:万円) |
属性 |
10年予想額 |
09年支給額 |
前年比(%) |
全体 |
33.0 |
34.2 |
-3.5 |
IT/通信/インターネット |
31.0 |
33.7 |
-8.0 |
メディア |
21.3 |
22.2 |
-4.0 |
金融 |
50.4 |
50.7 |
-0.7 |
メディカル |
41.6 |
40.9 |
1.7 |
メーカー(ゼネコン等) |
37.9 |
37.9 |
0.1 |
商社/流通 |
28.8 |
31.7 |
-9.2 |
小売/外食 |
20.8 |
22.1 |
-6.0 |
サービス |
28.7 |
30.3 |
-5.2 |
その他(官公庁等) |
31.9 |
31.6 |
1.2 |