抗精神病薬の使用 単剤にこだわるべき8.6% 医師サイト調査
公開日時 2010/06/28 04:02
抗精神病薬は単剤使用が適切といわれる中で、医師サイト「MedPeer」を運営するメドピアは、同薬の使用についての考え方について会員医師にインターネットで調査した。163人から回答があり、「単剤にこだわるべき」は8.6%にとどまった。ただ、他の回答からも、剤数を最小限に抑える必要性は共有されていることがうかがえる結果だった。
最も多かったのは「ケースにより2剤まではやむを得ない」で46.0%。どうしても症状をコントロールできない場合があるためだが、それでも「単剤処方が望ましい」と考えている医師もみられた。
「大量療法こそ問題であり、剤数にこだわるべきではない」は25.6%。症状により検討すべきとし、それでも「安易な多剤投与は避けるべき」など最小限に抑える必要性を指摘する意見がみられた。
少数派だった単剤使用だが、理由には「その薬が効果があるのかないのかが自分がいちばん分からなくなるから」など、効果判定の見極めが挙がった。また、「あなたは1年以上かけて第2世代抗精神病薬でちゃんと評価しましたか」「単剤を十分な量・期間、投与して適切な評価をしている医師は、どれだけいるのでしょうか」と問いかける意見もみられた。