選定療養品 制度開始6カ月後の状況
ヒルドイドとシムビコート 先発に「揺り戻し」
公開日時 2025/06/01 00:00
医療上の必要性なしに患者が長期収載品を希望する場合、後発品(最高価格帯)との差額の4分の1を負担する制度が2024年10月に始まった。制度の導入当月、保湿剤ヒルドイド(一般名:ヘパリン類似物質)や消炎鎮痛貼付剤モーラス(ケトプロフェン)など、開始前に調剤金額が大きかった10品目すべてで後発品比率の上昇が見られた(ミクス25年1月号)。今回は、選定療養対象品目のその後の状況をインテージリアルワールドの統合医療データベース「CrossFact」をもとに検証する。CrossFactは、調剤レセプトや社保レセプトなどのリアルワールドデータ(RWD)で実際の処方状況を把握し、拡大推計して市場全体も分析できる。制度開始当初の対象品目で調剤患者数が多かったのは、ヒルドイド(拡大推計で約100万人、以下同)...