不眠症薬デエビゴ 処方増意向は9割 第一選択薬7割近くに
著効例と不応例のバラつき、一定程度の悪夢などの発現が課題
公開日時 2025/07/01 00:00
不眠症とは、寝つきが悪くなる「入眠障害」、眠りが浅く途中で目が覚めてしまう「中途覚醒」、早朝に目覚めて二度寝ができない「早朝覚醒」などの睡眠問題であり、日中に倦怠感や意欲低下、集中力低下などの不調を来す疾患である。原因はストレス、こころの病気、薬の副作用などさまざま。不眠が続くと不眠恐怖が生じ、緊張や睡眠状態へのこだわりのために、なおさら不眠が悪化する悪循環に陥ることもある。治療の中心は薬物療法で、かつてはバルビツール酸系の睡眠薬が使われていたが、依存性や耐性が強いため、現在はベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系といったベンゾジアゼピン受容体作動薬、メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬が主に臨床現場で用いられている。特にメラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬は耐性や副作...