厚労省 72の未承認薬・適応外薬 企業に開発要請
公開日時 2010/12/14 04:00
厚生労働省は12月13日、同省の検討会議で医療上必要だと判断された72の未承認薬・適応外薬を関係企業に開発要請した。ドラッグ・ラグの改善を図るための取り組み。
開発の必要ありと判断された主な適応外薬では、SNRIのデュロキセチン(製品名:サインバルタ、塩野義製薬)の線維筋痛症の追加、抗がん剤ノギテカン(ハイカムチン、日本化薬)の再発・進行子宮頸がんの追加、抗ウイルス薬バラシクロビル(バルトレックス、グラクソ・スミスクライン)の小児用量の追加など。主な未承認薬には慢性疼痛治療薬としてハイドロモルフォン(米英独仏で承認済み、ムンディファーマ)などがある。
これは5月の108の薬剤について開発要請したのに続き2回目。今回は、同省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」が医療上必要と判断した74薬剤を踏まえたもので、うち2つの未承認薬は開発企業がないため、先行して開発企業の募集をしていた。その2成分は▽「Lambert-Eaton筋無力症候群による筋力低下の改善」を効能とする3,4- ジアミノピリジン▽ペニシリナーゼ産生ブドウ球菌による感染症を効能とするナフシリン。