最近のMRは症例を知らない
公開日時 2011/03/30 00:00
OBC研究所代表小原公一最近MRから会社で教わったことが現場で役に立たないという話しを良く耳にする。会社では新しい販促資材についての説明とその周辺知識を勉強することが多いが、会社で教わったことを先生の前で話しすると、先生は「それがどうした」と言う顔をして聞いていることが多いという。この現象はいわゆる先生のニーズにマッチしていない話をMRがしているのである。多くの臨床医は臨床例を多く積み重ねることによって医師としての技術を磨いて行くわけであり、正にMRも自社製品についての使用症例を如何に多く頭の中に入れておくかが重要である。筆者は故五島雄一郎先生の所を訪問すると必ず「高齢者に対するデータは有るのか」と聞かれたものである。殆ど医薬品について使用上の注意の慎重投与の欄に「高齢者」と記入しているが、...