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4月度病院採用・新規処方ランク プラザキサが採用・処方ともに上位入り

公開日時 2011/05/18 04:02

本誌が行った4月度の病院採用ランキングと医師の新規処方ランキングによると、3月14日に発売を開始した経口の直接トロンビン阻害剤プラザキサ(ダビガトランエテキシラート 日本ベーリンガーインゲルハイム)が採用・新規処方ともに上位入りした。


同剤は新規の抗凝固薬で、第3相国際共同試験(RE-LY試験)において、プラザキサ150㎎×2回/日はワルファリンと比べて有意な脳卒中/全身性塞栓症の発症抑制が認められた。また、110ミリグラム×2回/日でもワルファリンと同程度の発症抑制が認められている。


プラザキサを採用した病院薬剤部からの回答をみると、プラザキサの薬理作用や有効性が高く評価されていることが分かる。自由回答をみても、プラザキサに対する医療現場からの要望の高さをあげるコメントが盛り込まれるなど、待ち望んだ薬剤としての期待感が込められていた。


一方、医師の新規処方ランキングでもプラザキサは上位入りした。医師の回答からも、新規性、有効性が高く評価されている。発売がちょうど東日本大震災の直後と重なったこともあり、市場浸透のスピードなども注目されたが、4月度のデータを見るかぎり、順調に市場浸透している状況をうかがわせた。


◎新規処方では、ザイザル、サムスカ、ジャヌビアが上位に


そのほか病院採用ランキングでは、第一三共のクラビット点滴静注が上位にランクされた。医師の新規処方ランキングでは、グラクソ・スミスクラインの持続性選択H1受容体拮抗・アレルギー性疾患治療剤「ザイザル錠5㎎」、大塚製薬のバソプレシンV2-受容体拮抗剤「サムスカ錠 15mg」、MSDのDPP-4阻害薬ジャヌビアが上位にランクされている。


◎自由回答 震災に伴う医薬品供給でコメント相次ぐ


自由回答をみると、3月11日に発生した東日本大震災に伴う医薬品供給に関する内容が多数見られた。病院薬剤部からのコメントでは、供給困難な医薬品が多数発生している状況や、製薬企業と医薬品卸間に情報伝達の速度に差があるといった意見がみられた。一方、医師のコメントでは、震災に伴う品薄品目について長期投与の自粛が求められていたとの実情や、供給不足に伴う医薬品の大切さを改めて実感したなどの意見が寄せられた。


本調査はMonthlyミクスが毎年行っている新薬採用アンケートに回答いただいた病院薬剤部から50病院(官公立、自治体、準公的、民間など)に定点観測をお願いし、毎月ごとの新薬採用・採用停止品目について集計した。医師の新規処方ランキングについては調査会社エム・シー・アイの協力により、内科系医師100人についてインターネットより回答を得た。調査データの詳細および臨床医・薬剤部のコメントはミクスOnline(プレミア限定コンテンツ)に掲載しております。


4月度病院採用ランキングはこちらから⇒


4月度医師の新規処方ランキングはこちらから⇒

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