EMA 老人学専門家グループを設置
公開日時 2011/06/10 04:00
欧州医薬品庁(EMA)は、EU域内の高齢化を背景に高齢者にふさわしい医薬品開発、治療環境、安全性監視体制を構築するために、ヒト医薬品委員会(CHMP)内に「老人学専門家グループ」(GEG)を設置する。EMAが6月8日発表した。
GEG設置は、EMAが今年2月に今後4年間でのEMAの業務の拡充や業務に内容の透明化を目的とした「2015年への道程表」で定めた高齢者に適した医薬品開発を促すことなどを内容とした「高齢者用医薬品戦略」の一環。
GEGは、具体的には、①策定中の治療ガイダンスへの情報提供、②医薬品の開発・評価・安全性監視、③老人学専門家を必要とする会議への参加、④老人学関連業務遂行への貢献―などについて、CHMPおよびEMA事務局に勧告などを行う。
CEGのメンバーは老人学専門家9名。会議は原則的に、直接集合する会議は開催せず、電話会議、インターネット会議、メールのやり取りが主となる。