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2型糖尿病のSBP降圧目標は130~135mmHgが適切か メタ解析

公開日時 2011/06/13 22:57

 2009年、欧州高血圧学会は2007年ガイドラインを部分的に改訂、2型糖尿病患者に推奨していた降圧目標「130/80mmHg未満」を撤回した。有用性が証明されている目標値がない―というのがその理由である。この点に関し、米国・ニューヨーク大学のSripal Bangalore氏らはメタ解析を行い、収縮期血圧135mmHg未満、130mmHg以上が妥当だと結論している。Circulation5月26日"オンラインファースト"で報告した。


解析の対象となったのは、2型糖尿病・耐糖能異常を対象に、積極降圧(SBP≦135mmHg)と通常降圧(SBP≦140mmHg)のイベント抑制作用を比較した13件の無作為化対照試験、37,736例。 
4.8±1.3年(加重平均)の追跡期間におけるイベントリスクを「SBP≦140mmHg」群と比較すると、到達血圧「SBP:130~135mmHg」群では総死亡リスクの有意な減少を認める一方(オッズ比:0.87、95%信頼区間:0.79~0.95)、「SBP<130mmHg」到達群では増加傾向(同:1.04、0.86~1.25)となった。「到達血圧」の差が、死亡リスクに与える影響は有意だった。 


また、到達SBPとイベントの関係をメタ回帰分析したところ、SBPが130mmHgを3mmHgほど下回ると、「SBP≦140mmHg目標」群に比べリスク増加の傾向が認められた。ただし脳卒中は、到達血圧が低いほど発生リスクも低下していた。脳卒中減少と他臓器イベントとのバランスをとる必要があると、Bangalore氏らは記している。
 

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