日本リリー 統合失調症治療薬ジプレキサの筋注製剤を国内承認申請
公開日時 2011/10/06 04:01
日本イーライリリーは10月5日、統合失調症治療薬ジプレキサ(一般名:オランザピン)の筋注製剤を日本で承認申請したと発表した。承認されれば、統合失調症の急性期治療に対する非定型抗精神病薬としては国内初の注射剤となる。
統合失調症の急性期には、リスクの高い危険な行動につながる過度の興奮や焦燥などの精神症状を速やかに鎮静させるため、注射剤が使われる場合がある。統合失調症治療ガイドラインでは、急性期治療に対する薬剤として非定型抗精神病薬が第一選択薬となっているものの、日本では現在、非定型抗精神病薬の注射剤は承認されていない。世界ではジプレキサの筋注製剤が約83の国・地域で承認されている。
同社は、「統合失調症の急性期治療への新しい治療の選択肢として、オランザピン速効型筋注製剤を申請した」とコメントしている。ジプレキサは錠剤、細粒、口腔内崩壊錠といった剤型をラインナップしている。