メディパルホールディングスが10月31日に発表した2012年３月期第２四半期決算（４－９月）によると、主力の医療用医薬品等卸売事業の営業利益率が0.11％まで低下し、依然として厳しい経営状況が続いていることがわかった。医療用医薬品等卸売事業の業績は、売上高9589億9100万円（前年度比＝以下同、4.0％増）、営業利益10億3900万円（89.4％減）と増収減益となった。

同社は、新製品や需要の拡大する生活習慣病治療薬の販売、情報提供に積極的に取り組み、増収を確保したと説明。ただ前期から続く、新薬創出加算の試行的導入や、政府による後発品使用促進の影響を引きずっている模様で、販管費の圧縮に努めるも、営業利益は前年同期比で約90％の大幅減となった。

化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業などを含めた全社の業績は、売上高１兆3629億4400万円（3.3％増）、営業利益78億4600万円（50.0％減）、経常利益128億4400万円（34.8％減）、四半期純利益21億8000万円（53.7％減）だった。売上総利益率は6.94％、販管費率は6.36％、営業利益率は0.58％。なお、12年３月期通期連結業績は、当初予想を据え置いた。