ジェネレーションRx 薬漬けの子どもたち
公開日時 2011/12/05 04:00
アメリカでは幼い子どもたちへの向精神薬投与が急増。社会問題となっている。特に深刻なのが、ADHD(Attention-Deficit/HyperactivityDisorder)や自閉症、躁鬱病、情緒不安定(MoodDisorder),極度の不安神経症(AnxietyDisorder)等の診断に基づいて患者の問題行動改善のために投与される処方薬である。(医療ジャーナリスト西村由美子)もっとも多いとされているのがADHDで、CDCがホームページに掲載しているアメリカ小児精神医学会の調査結果によれば、アメリカでは2007年現在4歳から17歳の子どもたちの9.5%(約5400万人)がADHDと診断され投薬治療を受けている。診断数は増加の一途をたどっており、1997年から2003年までには年3%ずつ...