中外製薬 シンガポールに新会社 新規の抗体医薬創製が目的
公開日時 2011/12/16 04:00
中外製薬は12月15日、独自の抗体創製技術を活用した新しい抗体医薬の創製を研究する新会社「Chugai Pharmabody Research」(CRP)をシンガポールに来年1月設立すると発表した。年5つ以上の開発候補品の創製を目指す。
同社では、1分子の抗体が標的とする抗原の作用を繰り返し遮断したり、標的とする抗原を血漿中から除去したりすることを可能とする独自の抗体を創製する技術を開発している。それにより、投与量や投与頻度を低めることが可能であり、概して高価な抗体医薬を使いやすくすることにつながる。
新会社は、中外製薬の100%出資で150万シンガポールドル。CEOは松本亨一氏。従業員数は約60人。