骨髄線維症の患者ナラティブから考えるアリーナのつくり方
― 投稿は、どこまでブランド戦略を前に進められるのか ―
公開日時 2026/02/01 00:00
トランサージュ株式会社代表取締役瀧口慎太郎これまでの3回では、患者ナラティブを起点に、製品や施策を取り巻く「アリーナ」をどう再定義し得るのかを主に総論として論じてきた。患者の声を理解することと、それをブランド戦略や製品成長につなげることの間には、少なからず距離がある。その距離をどのように橋渡しするのかが、本連載を通じた一貫した問題意識である。第4回は、その考え方をより具体的な疾患事例に当てはめる。患者ナラティブという一次情報に立ち返りながら、「どのような体験が、どのように治療や製品との関係性を形づくり、結果として製品成長に影響していくのか」を、骨髄線維症を主題として考えてみたい。今回取り上げる骨髄線維症とは、骨髄が線維化することで正常な造血が障害され、貧血、脾腫、全身倦怠感などを引き起こす希...