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中国 世界初のE型肝炎ワクチン・ヘコリンを承認

公開日時 2012/01/16 04:00

中国国務院科学技術部は1月10日、同国で世界初のE型肝炎ワクチン・ヘコリンが承認されたと発表した。同ワクチンは福建省の厦門大学とワクチン専門の地元バイオベンチャー・厦門万泰滄海生物技術有限公司が14年間にわたって共同開発してきたもの。ワクチンは緩衝生理食塩水0.5mlにアルミニウム水酸化物に吸着させた精製遺伝子組み換えE型肝炎ウイルス抗原30μgを含んだ形となっている。


2010年8月には同ワクチンの第3相臨床試験結果が「The Lancet」オンライン版に掲載された。試験は中国・江蘇省在住の16~65歳までの健常成人を対象とし、ワクチン群とプラセボ群は各群に5万6302例が割付られた。ワクチンは初回接種後、1か月後、6か月後の3回接種され、3回目接種終了後1か月のインターバルをおき、その後1年間の追跡調査を行った。追跡調査期間中、プラセボ群では15例がE型肝炎に罹患したが、ワクチン群での罹患例はなかったという。


同ワクチンは既に昨年12月に国家食品薬品監督管理局が製造を承認しており、今後は国際機関との協力の下で同ワクチンを中国国外での使用にも道を開きたい意向。


E型肝炎は、直径約38nmのエンベロープを持たない小型球形のE型肝炎ウイルス(HEV)を原因とする急性肝炎で発展途上国を中心に流行し、散発的にアメリカやヨーロッパ、日本でも報告されている。感染はウイルスを含む糞便などで汚染された水や食物によって起こり、ヒトからヒトへの感染は稀にしか起こらない。感染の潜伏期間は15~50日で平均6週間。発症すると発熱、悪心・嘔吐、食欲不振、腹痛などの消化器症状を呈し、褐色尿を伴った強い黄疸が急激に出現、通常発症から1カ月で完治する。死亡率は約2%と言われるが、この数字はA型肝炎の約10倍。妊婦では劇症肝炎が発症しやすく、死亡率が高くなるといわれている。一般に東南アジアでは雨期、中央アジアでは秋などに流行する。


過去には1955年にインドで約2万9000人、1970年代にはミャンマーで約2万人、インドで約5万2000人、1980年代には中国で約10万人にもおよぶ大流行が確認されている。近年では04年にアフリカのスーダンにあるダルフール地方での民族紛争の際にキャリアとなった難民などの移動により、同地方と隣接するアフリカのチャドで合計8000人規模の流行が確認されている。


日本国内では4類感染症に分類されており、症例の報告は極めて少ないが、人畜共通感染症として一部の野生生物からも感染が確認され、この影響を受けてか海外渡航歴のない人での症例も報告されている。
 

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