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アムジェン 2011年通期業績は増収減益 Micromet社の買収も発表

公開日時 2012/01/31 04:00

アムジェンは1月26日、2011年通期業績が売上高155億8200万ドル(前年比4%増)、調整後純利益48億5800万ドル(同3%減)の増収減益になったと発表した。調整後の1株当たりの純利益は5ドル33セント(同2%増)。また、同社は同日、ナスダック上場のMicromet社(本社:ドイツ・ロックビル、Christian Itin社長兼最高経営責任者)を買収することも発表した。


製品別売上高では白血球増殖因子のニューポジェン(一般名・フィルグラスチム)/ニューラスタ(一般名・ペグフィルグラスチム)の合計売上高は前年比8%増の52億1200万ドル、関節リウマチ治療薬・エンブレル(一般名・エタネルセプト)が前年比5%増の37億100万ドルと好調だった一方で、エリスロポエチン製剤のアラネスプ(一般名・ダルベポエチン アルファ)が前期比7%減の23億300万ドル、同じくエリスロポエチン製剤のエポジェン(一般名・エボエチン アルファ)が前期比19%減の20億400万ドルとなった。なお、昨年の固形癌関連の骨損傷予防の適応で承認されたエクスジバ(一般名・デノスマブ)は2011年通期売上高3億5100万ドルだった。


◎Micromet社の買収金額は11億6000万ドル


一方、Micromet買収については買収金額は約11億6000万ドル。1月25日付のMicromet社株価終値に33%のプレミアを上乗せした1株当たり11ドルで現金買収する。今回の買収はがん領域のバイオ医薬品パイプライン強化が狙い。アムジェンのケビン・シェアラー最高経営責任者は「革新的なオンコロジー関連資産のグローバルでの権利と幅広い臨床適応の可能性を探れるテクノロジー・プラットフォームを得るチャンスとなる」と、買収を評価している。


Micromet社は1993年にミュンヘン大学の科学者らが設立。がん領域のバイオ医薬品開発を中核事業としており、細胞傷害性T細胞を活性化してCD19発現癌細胞のアポトーシスを誘導するBiTE抗体のブリナツモマブがリード開発品。ブリナツモマブは現在、急性リンパ芽球性白血病に対するフェーズ2と非ホジキンリンパ腫に対するフェーズ1が進行中である。2010年の通期業績は売上高2874万4000ドル、純損失4206万3000ドル。


Micromet社のChristian Itin最高経営責任者は今回の買収について「バイオ医薬品の開発と商業化に関してアムジェンが有する幅広い資源と経験は、ブリナツモマブの迅速な商業化、B細胞関連悪性腫瘍への幅広い応用、BiTE抗体が有する潜在力の最大化への道を約束してくれるだろう」とコメントしている。
 

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