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【ERS特別版】喘息患者の小気道閉塞が、気管支過敏性と関連

公開日時 2012/09/07 06:00

 喘息患者では小気道の閉塞が気管支過敏性(BHR)と関連し、閉塞の度合いが高いほど、より重篤なBHRを呈する可能性が明らかになった。9月1から5日までオーストリア・ウィーンで開催されている欧州呼吸器学会(ERS)のオーラルセッションで、オランダ、University Medical Center GroningenのEef Telenga氏が2日に報告した。Eef Telenga氏


BHRは、非アレルギー性刺激物への暴露後に気道が収縮する状態で、喘息の顕著な特徴であり、転帰のマーカーである。気道炎症や気道壁の肥厚などと関連性があり、小気道閉塞のある小児や軽症の成人喘息患者にしばしば発現するが、BHRの重症度と小気道閉塞との関連性については不明である。
研究グループは、小気道閉塞を伴う喘息患者が、重症度の高いBHRを有するかどうか、また大気道閉塞とは無関係に、小気道閉塞とBHRの重症度が関連しているのかどうかを、軽症から中等症の喘息患者116例を対象に検討した。


全被験者においてスパイロメトリーで1秒量(FEV1)と努力肺活量(FVC)、MEF50を測定すると伴に、BHR検査によりPD20ヒスタミンを調べた。小気道閉塞は、MEF50が正常下限(LLN)以下(MEF50≤LLN)と定義した。
MEF50>LLNの被験者とMEF50≤LLNの被験者とで、ベースラインの患者特性を比較した結果、ICSの使用率がMEF50≤LLN群で有意に高かったが(MEF50>LLN群68% vs MEF50≤LLN群89%、p=0.02)、その他の項目では群間差はなかった(年齢45歳 vs 47歳、p=0.37、男性34.6% vs 40.0%、p=0.58、喫煙量2.0パック年vs 4.0パック年、p=0.24、BMI 26kg./㎡ vs 27 kg./㎡、p=0.55)。


一方、スパイロメトリーの各指標では、MEF50≤LLN群はMEF50>LLN群と比べて、%1秒量(%FEV1)と一秒率(FEV1/FVC%)が有意に低く(%FEV1: MEF50>LLN群109 vs MEF50≤LLN群84、p<0.01、FEV1/FVC%: MEF50>LLN群80 vs MEF50≤LLN群 68、p<0.01)、可逆性%予測値は有意に高かった(MEF50>LLN群4.1 vs MEF50≤LLN群8.6、p<0.01)。


さらにBHR検査では、BHRを伴う割合がMEF50>LLN群で74%だったのに対し、MEF50≤LLN群は97%(p<0.01)とMEF50≤LLN群で有意に高く、PD20は0.6 mgに対して0.2mgと有意に低いことがわかった(p<0.01)。


MEF50は近位の気道閉塞によっても低下するため、MEF50がPD20の予測指標とみなされるかどうかを、FEV1と年齢、性別、身長、ICS使用といった共変量を含めた重回帰分析で検証したところ、MEF50がPD20の有意な予測指標であることも示された。


これらの結果からTelenga氏は、小気道閉塞を伴う喘息はBHRを併発する割合が高頻度で、BHRの重症度が高かったとまとめた。またBHRを伴う喘息では、小気道閉塞の度合いが高いほど、より重篤なBHRを示し、この関連性は大気道閉塞とは無関係であったと結論した。


 

 

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