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ギブン社 大腸用カプセル内視鏡を承認申請 承認されれば国内初

公開日時 2012/09/24 04:00

イスラエルのギブン・イメージング社は9月21日、大腸用カプセル内視鏡「PillCam COLON 2」を日本で承認申請したと日本法人を通じて発表した。申請は19日付。承認されれば、国内初の大腸用カプセル内視鏡となる。治験では、標準の大腸内視鏡検査で確認済みの6mm以上の大腸ポリープを94%の感度で医師が検出できたという。PillCam COLON 2は世界10か国以上で承認されている。

日本でカプセル内視鏡は、他社を含めて、小腸用は承認されているが、大腸用はない。

PillCam COLON 2の大きさは11.6mm×31.5mmで、2台の小型カラービデオ、バッテリー、LED光源が装備されている。患者が同内視鏡を嚥下すると、約10時間にわたって毎秒最高35枚の画像が撮影され、患者に装着した記録装置に転送される。この記録装置からコンピュータにデータが転送され、専用のソフトウェアを使ってビデオ画像が編集される。そして医師が検査結果を評価する。

治験では40歳~75歳の患者72例が登録された。PillCam COLON 2で撮像された画像について、治験実施医療機関の読影担当医師と、実地医療機関から独立した読影委員によって二重の読影が行われた。東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科/内視鏡科の田尻久雄主任教授は、「治験結果は、PillCam COLON 2が大腸がん撲滅のために使用できるツールであること、そして大腸内視鏡検査を受けられない、または受けたくない患者、あるいは以前に大腸内視鏡検査が不完全であった患者に特に有用であることを示している」とコメントした。

大腸がんは、結腸または直腸の内側を覆っている細胞が異常を起こして急激に増殖すると発現する。大腸がんの多くは、腺腫性ポリープと呼ばれる非がん性の小さな細胞塊から進展していく。がん化するのは特定のポリープだけであり、多くの場合、数年かけてゆっくりと大腸がんへと進行する。日本では09年に大腸がんで4万2000人以上が死亡している。

 

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