フェリング/協和キリン 中枢性尿崩症治療薬ミニリンメルトOD錠発売
公開日時 2013/03/27 04:00
フェリング・ファーマと協和発酵キリンは3月25日、体内の水分が大量の尿として排泄され、水分不足で激しい喉の渇きを覚える難病である中枢性尿崩症治療薬ミニリンメルトOD錠60μg(一般名: デスモプレシン酢酸塩水和物)を発売したと発表した。製造販売元がフェリング、販売は協和発酵キリンが行い、両社でコ・プロモーションを行う。
中枢性尿崩症は抗利尿ホルモンであるアルギニンバゾプレシン(AVP)の合成・分泌不全により引き起こされる。経鼻製剤の処方状況から推定すると現時点での患者数は7000~1万人程度とみられるという。治癒が困難であることから、治療はデスモプレシンによる副作用の発現を最小限に抑えながら、患者ができるだけ快適な生活を送れるようにすることになる。
デスモプレシンは経鼻製剤があるが、携帯性が悪いといった利便性の問題や鼻炎により吸収率が低下して効果が十分に発揮されない場合があるといった問題があるといい、こうした問題を解決したいとOD錠の開発、発売となった。
12年12月21日に効能追加されたミニリンメルトOD錠120μg、同240μgと合わせて3規格について中枢性尿崩症の処方が可能になる。
通常1回60~120μgを1日1~3回投与する。薬価(60μg1錠)は117.30円。