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ノバルティス 新規機序の抗体医薬secukinumab 乾癬のグローバルP3で良好な結果

公開日時 2013/07/23 05:02

ノバルティスはこのほど、インターロイキン(IL)-17Aを標的とする新規機序の完全ヒトモノクローナル抗体secukinumab(開発コード:AIN457)について、乾癬患者を対象としたグローバルフェーズ3試験(以下、P3)で、主要評価項目および副次評価項目を達成したと発表した。secukinumabは、この機序では最も開発が進んでいる薬剤という。日本ではこのグローバルP3とは別のP3が実施されている。

 

グローバルP3であるFIXTURE試験は、中等症または重症の局面型乾癬患者1307人を対象にダブルダミーによるランダム化二重盲検試験で実施された。secukinumab、プラセボ、エタネルセプト(製品名:エンブレル)の3群が設定され、投与開始から12週間の安全性と忍容性、および52週までの長期有効性が検討された。その結果、secukinumabは主要評価項目や副次評価項目を達成したほか、エタネルセプトに対しての優越性が確認された。詳細な結果は、年内に主要な医学会で発表される予定。

 

同社によると、世界の人口の2%にあたる1億2500万人が局面型乾癬に罹患しており、その3分の1以上は中等症以上の重症度に相当する。痛みや痒みなどの管理が、既存治療では十分に行えないと考える患者が、4~5割に上ることから、同社グローバル開発部門責任者のティム・ライト氏は、「secukinumabが、現在の標準治療であるエタネルセプトに対し優越性を示したことは、中等症または重症の局面型乾癬患者にとって朗報と言える」とコメントしている。

 

IL-17Aは炎症誘発性サイトカインの一種で、乾癬の発症過程で中心的な役割を果たしている。secukinumabはこのIL-17Aを阻害し、中和する。これ以外の慢性炎症疾患の治療標的としても開発が進められており、日本も参加するグローバル治験で、現在、関節リウマチがP3、多発性硬化症がP2の段階にある。

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