ノバルティス ファーマ がん研有明病院と戦略的パートナー協定 国内初「優先施設」治験機会拡大に貢献
公開日時 2025/06/25 04:51
ノバルティス ファーマは6月24日、がん研究会有明病院とグローバル治験の機会拡大および治験プロセスの効率化を目的とした戦略的パートナーシップ協定を締結したと発表した。今回の協定は同社が推進する「ストラテジックサイトパートナーシッププログラム」の国内初事例となる。これにより、がん研有明病院はノバルティスのがん領域治験における「優先施設」となり、優先的に多くの治験の実施を検討することになるとしている。
◎がん領域の新規治験薬、特に放射性リガンド療法の治験実施体制を構築
同社は今回の戦略的パートナーシップ協定を踏まえ、がん領域の新規治験薬、特に放射性リガンド療法の治験実施体制の構築を進める。また、治験の迅速化とそれにかかる人材および費用の最適化についても促進することにしており、患者がより早く治験に参加できる環境を整えるなど、治験プロセス全体のさらなる効率化(治験エコシステム)に貢献する方針だ。
一方で、今回の協定を通じ、がん研有明病院ががん領域の治験で「優先施設」となる。ノバルティスは、「この取り組みにより、がん患者の治験参加機会がさらに広がり、新しい治験選択肢へのアクセスも促進される」と強調。また、がん研有明病院の佐野武病院長は、「本協定に基づいて治験環境の最適化を推進し、多くの治療機会を患者さんに届けることで、“がん克服をもって人類の福祉に貢献する”という理念を実現していくことに期待している」と応じた。