米食品医薬品局（FDA）は、諮問委員会（諮問委）に関心のある個人ならば誰でも33件ある諮問委の委員に推薦する人物を申請できるポータルサイトを発足させた。FDAが1月22日発表した。新たなポータルでは、推薦者がFDAウェッブサイトから諮問委委員として推薦する人物についての申請を可能にし、FDAは随時、申請を受理、評価、適格な人物を指名する。

FDAスペシャル・メディカル・プログラム部のJill Hartzler Warner副部長代行は、「今度のポータルは、申請全部をオンラインで済ませられる」と述べたうえで、「申請者（推薦者）は、混乱することなく申請のプロセスを迅速に進められる双方向の段階的プロセスを経験することになろう」と電子推薦のメリットを強調している。今回のシステムでは、すべての申請者の情報は安全に保存され、FDAは、諮問員会の委員の空席が生じた場合、適格な候補者を見つけるために、プールした申請者に推薦情報を評価できるようにしている。

諮問委における科学委員、消費者および業界代表の推薦は、職能団体、業界団体、消費者団体、その他関係団体・個人によって提出される。被推薦者については、資産状況、雇用状況、研究助成金・研究契約、利益相反状況などについて詳細な情報の提供が求められる。

なお、FDAは今回のポータルの発足と同時に、申請者が持つ可能性の高い被推薦者の利益相反についての疑問を解説したスライドもウェッブ上に掲載を開始した。FDAの諮問委員会は、FDAに対して、一連の複雑な科学的・技術的かつ政策問題などに独立して専門家としての意見を提供するため、FDAは、男女、あらゆる人種、障害を持つ人・持たない人などから広く意見を聞くために、各団体から適格な候補者を推薦するよう促している。