14年抗インフル薬市場 イナビルがシェアトップ
公開日時 2014/04/30 00:00
単回吸入が市場浸透10代患者多かったことも追い風タミフル(中外製薬)とリレンザ(GSK)で構成されてきたインフルエンザ治療薬市場に、2010年10月にイナビル(第一三共)が登場して約3年半が経過した。これら3剤は、感染細胞からのインフルエンザウイルス放出に必要なノイラミニダーゼを抑えるノイラミニダーゼ阻害薬である。ただ、タミフルがカプセル剤かドライシロップの1日2回5日間服用、リレンザは吸入剤で1日2回5日間服用、イナビルは吸入剤の単回吸入―と剤型や用法は異なる。そこで、調剤レセプトベースで処方分析を行う医療情報総合研究所(JMIRI)のデータから、2014年シーズンの抗インフルエンザ薬の市場動向を検証する。まず、14年1~2月の処方せん枚数ベースのシェアは、イナビル45%、タミフル39%、...