世界R&D支出額 ヘルスケアは1.2%減 トップ10に4社
公開日時 2014/11/11 03:51
経営コンサルティング会社のStrategy&社(旧ブーズ・アンド・カンパニー)はこのほど、世界1000社を対象に「第10回グローバルイノベーション調査」の結果を発表した。それによると2013年度のR&D(研究開発)支出トップ10には、製薬を含むヘルスケア企業は前年度より1社少ない4社で、同業界全体のR&D支出額は1.2%減だった。
この調査は、2014年6月30日時点でR&Dに多額の費用を投入した世界の上場企業1000社を特定し、各社について主要な財務指標を分析した(売上高、粗利益、営業利益、純利益、R&D支出額:年平均為替レートから米ドル換算)もの。発表によると、R&D支出額全体は6470億ドルで調査開始以来の最高額となったが、伸び率は1.4%増と、過去9年の年平均成長率5.5%と比べ低水準となった。ヘルスケア企業のR&D支出額も過去9年の年平均成長率5.1%に対し今回は1.2%減となった。
この中でトップ10内のヘルスケア企業は5位のロシュ(100億ドル)が最高で、次いで6位ノバルティス(99億ドル)、8位J&J(82億ドル)、10位メルク(75億ドル)と続いた。日本の企業では武田薬品が41位だった。
トップは前年度同様に自動車のフォルクスワーゲン(135億ドル)。14位にAmazon.com(66億ドル)が入った。
※下図は発表資料を基に編集部が一部改編して作成したもの(関連ファイルからダウンロードできます)。