世界R&D支出額 ヘルスケアは6.0%増 トップ20に8社
公開日時 2015/11/13 03:50
経営コンサルティング会社のStrategy&社はこのほど、世界1000社を対象にした「第11回グローバルイノベーション調査」の結果を発表した。それによると2013年度のR&D(研究開発)支出トップ20は、製薬を含むヘルスケア企業ではアストラゼネカ社が新たにランクインし、前年度より1社多い8社となった。同業界全体のR&D支出額は前年度の1.2%減から一転し6.0%増と、全産業平均5.1%増を上回る伸びとなった。
この調査は、2015年6月30日時点でR&Dに多額の費用を投入した世界の上場企業1000社を特定し、各社について主要な財務指標を分析した(売上高、粗利益、営業利益、純利益、R&D支出額:年平均為替レートから米ドル換算)もの。発表によると、R&D支出額全体は6800億ドルで調査開始以来の最高額、伸び率は5.1%増だった。
この中でトップ20内のヘルスケア企業では5位のロシュ(108億ドル)が最高で、以下9位ノバルティス(91億ドル)、10位J&J(85億ドル)、11位ファイザー(84億ドル)、14位メルク(72億ドル)、16位サノフィ(64億ドル)、19位グラクソ・スミスクライン(57億ドル)、20位アストラゼネカ(56億ドル)と続いた。日本の製薬企業では武田薬品が39位(35億ドル)だった。
全産業ではトップ5は変わらず、トップは前年度同様に自動車のフォルクスワーゲン(153億ドル)。トップ20には18位にアップル(60億ドル)が入った。
※トップ20ランキング表は関連ファイルからダウンロードできます。