小野薬品 営業本部のプライマリー担当組織を再編へ 支店解消し営業所に権限 地域医療の変化に機動的対応狙い
公開日時 2017/09/06 03:51
小野薬品は9月5日、10月1日に機構改革を行い、営業本部に「プライマリー統括部」を新設し、9支店体制を解消し、地域ブロックごとの6営業部体制に改めると発表した。地域ごとに異なる医療提供体制が敷かれることを見据え、地域の営業戦略上の権限を支店から、より営業所に持たせ、地域医療の変化に機動的に対応できるようにする。営業本部傘下にある流通企画部には「地域医療連携室」を新設し、流通施策を含めた形で地域戦略の企画を行えるようにする。プライマリー統括部長は、現営業本部長の市川弘氏が兼務する。地域医療連携室長には、関西・北陸支店流通推進室長の中宮雅之氏が異動する。
営業本部は現在、16年4月に設置したオンコロジー統括部があり、同部担当以外はプライマリー領域を担当する格好。今回発表した機構改革で、同本部は、オンコロジー統括部とプライマリー統括部となり、加えて営業管理等の機能を統括する営業戦略統括部も新設される。
新設される6営業部は、「北海道・東北」「首都圏」「関東」「中部」「関西・北陸」「西日本」(現行9支店は「北海道」「東北」「首都圏第一」「首都圏第二」「関東・甲信越」「東海」「関西・北陸」「中国・四国」「九州・沖縄」)。現在のオンコロジー統括部には支店組織はなく4営業部がある形になっており、プライマリー統括部も営業部体制となる。プライマリー担当の営業所数は「現行と変化はない」(広報部)としている。MR数も変化はなく、プライマリー担当920人、オンコロジー担当250人の体制。