変形性関節症に伴う疼痛薬サインバルタ 処方増意向は7割
公開日時 2018/07/31 00:00
「第一選択薬で使う」は1割未満最適患者像に“他剤無効”“精神症状ある患者”変形性関節症は、関節にある軟骨がすり減り、骨と骨がこすれることで関節が変形し、炎症や痛みが生じる。同症に伴う疼痛は、炎症からくる痛みだけでなく、その痛みの持続的な刺激で起こる、痛みを和らげる神経系の機能低下も原因のひとつと考えられている。抗うつ薬として2010年に上市されたサインバルタ(一般名:デュロキセチン)は12年以降、疼痛関係の適応を相次ぎ取得し、16年末に「変形性関節症に伴う疼痛」の適応を追加した。同剤はセロトニンとノルアドレナリンの再取り込み阻害作用を介して、痛みを和らげる神経系を賦活させることによって鎮痛効果を発揮するため、一般的な消炎鎮痛薬とは機序が根本的に異なる。そこで今回は、加齢に伴って増加する変形性...