GSK 那覇市医師会と共同研究スタート COPD早期診断促す
公開日時 2018/09/28 03:50
グラクソ・スミスクライン(GSK)は9月26日のメディアセミナーで、慢性閉塞性肺疾患(COPD)について那覇市医師会と共同研究を9月から開始したことを明らかにした。COPDの潜在患者を発掘し、早期診断・治療につなげるのが狙い。地域医療機関などで構成される地域医療連携ネットワーク上で、“スクリーニング質問票”を共有する。GSKは3月に、慶應義塾と沖縄県の3者で包括的連携協定を締結している。産官学共同でCOPDの早期診断を目指す。
COPDで治療を受ける患者は約22万人。一方で潜在患者は500万人以上と言われており、9割以上のCOPD患者は適切な診断・治療がなされていない実態がある。同社開発本部イノベーション戦略部の張家銘氏は、「ICTの活用で診断率を上げられる可能性がある」と話し、ICTを活用した新たなソリューションによる課題解決に期待感を示した。18年1月からCOPD管理支援を含むオンライン診療サービスを始めていることも紹介し、「新たな価値を提供することを目指し、データを使ったイノベーションを推進している」と強調した。