製薬協・田中常務 「3ない運動」で不適切活動防止を
公開日時 2019/04/18 03:50

日本製薬工業協会の田中徳雄常務理事は4月17日、日本CSO協会総会であいさつし、
販売情報提供活動を適正に行うため「3ない運動」を呼びかけた。具体的には「不適切な資料を作成しない」「不適切な資料を社内審査で通さない」「正しい資料を不適切に使わせない」――で、徹底するよう求めた。
「3ない運動」は会員会社に呼びかけているといい、最近「3だけ活動の排除」も追加したと披露した。「3だけ」とは、「その場だけ、うまくいけばいい(不適切な活動をする)」「利益、売上だけ上げればいい」「自分だけ、自分の部署だけ、自分の会社だけ、うまくやればいい」――。田中氏は「これらが思い浮かんだら、怪しい活動だと思ってほしい。心無い1社のせいで、業界全体が一括りにされてペナルティを受けてしまう」と述べた。
田中氏は、業界を取り巻く環境の厳しさや4月に施行した販売情報提供活動ガイドラインへの対応で「たくさんの方が大変だと言う。確かに大変かもしれないが、『大変』は『大きく変わる』と書く。従来のままではダメだと言われている。ここで変わらなければ、やっぱり『売れればいい製薬産業』と言われてしまう」と訴えた。
<訂正>(2019年4月18日12時35分)
見出し及び本文に誤解を招く表現がありました。下線部の「MRの不適切な活動を防止するため」との記述は、「販売情報提供活動を適正に行うため」に訂正しました。見出しも訂正しました。