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キッセイ薬品 19年度営業利益は8割減と予想 特許切れでユリーフ100億円超の減収見込み

公開日時 2019/05/09 03:51
キッセイ薬品は5月8日、2020年3月期(19年度)は主力品の排尿障害改善薬・ユリーフの特許切れが大きく影響し、売上高は15.1%減、営業利益は83.9%減になるとの連結業績予想を発表した。ユリーフの売上計画は62億円で、18年度実績より116億円減を見込む。厳しい業績となるが、MR数については「開発テーマが控えているほか、新製品もあり、現時点では、現状のMR数は必要だと考えいる」(広報部)としている。

ユリーフは、キッセイの中で最も売上が大きい製品。18年12月に特許が満了し、19年3月に同社が製造するオーソライズド・ジェネリック(AG)を第一三共エスファから発売。6月には後発医薬品(GE)の発売が見込まれる。そのため同社は、ユリーフの売上を18年度実績より65.2%減と予想。19年度通期業績の2桁の減収減益予想のほとんどはユリーフの大幅減収によるものだとしている。

同社は19年度には、配合糖尿病治療薬・グルベスのOD錠、腎性貧血治療薬・ネスプのバイオ後続品「JR-131」(開発番号)を新発売する予定。また、過活動膀胱・ベオーバ、高リン血症治療薬・ピートル顆粒、注腸フォーム製剤で潰瘍性大腸炎治療薬・レクタブルといった新薬は大幅な伸長を見込むも、ユリーフの100億円を超える減収額をカバーするには至らない。

「JR-131」は11月収載後にキッセイが販売を手掛けることになったが、協和発酵キリンの子会社が先行して発売すると見込まれるAGが市場を優勢に進めると見られている。同社は、腎性貧血治療薬の短期型製剤でエスポ―のバイオ後続品・エポエチンアルファBS注の数量シェアトップのポジションを生かして長期型の「JR-131」の販売に注力する方針。しかし、AGの登場もあり市場は「想定以上に厳しい」(常務取締役経営企画部長・竹花泰雄氏)としている。

なお、19年度業績予想には10月に予定される消費増税に伴う薬価改定の影響を折り込んだ。

18年度決算 医薬品事業は4.5減収 長期収載品の引き下げなどが影響

キッセイ薬品の2019年3月期(18年度)決算では、医薬品事業は主に薬価改定により主要な長期収載品が2桁減収となり、17年度と比べ4.5%減の509億5800万円だった。切迫流・早産治療薬・ウテメリン、アレルギー性疾患治療薬・リザベン(内服)、トロンボキサン合成酵素阻害剤・キサンボン、高脂血症治療薬・ベザトールがG2ルール、血液凝固阻止剤・フラグミンがG1ルールの適用となり、大きく売り上げを落とし、新製品の伸びでカバーするに至らなかった。

【18年度連結業績(前年同期比) 19年度予想(前年同期比)】
売上高722億9700万円(2.3%減) 614億円(15.1%減)
営業利益62億0200万円(37.3%減) 10億円(83.9%減)
経常利益71億6900万円(37.2%減) 22億円(69.3%減)
親会社帰属純利益54億8100万円(39.4%減) 27億円(50.7%減)

【18年度の主要製品売上(前年同期実績) 19年度予想、億円】
ユリーフ 178(172) 62
ベオーバ  7(-)21
ピートル 48(42) 67
エポエチンアルファBS注JCR 60(60) 50
グルべス 44(44) 47
グルファスト 16(27) 13
サラジェン 16(15) 15
レクタブル 6(2)11
ベザトール 17(25) 14
注)1億円未満切捨て
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