キッセイ薬品は４月１日、米国子会社KISSEI AMERICA, INC.の新オフィス「Boston Open Innovation Office」（BOIO）を米国マサチューセッツ州ボストンエリアに開設したと発表した。世界的バイオクラスターに拠点を開設することで、先進的な創薬技術やシーズへのアクセスを高め、オープンイノベーションを促進し、革新的医薬品の創出基盤を強化したい考え。

◎神澤会長兼最高経営責任者「情報収集と外部連携推進で独創的医薬品創出を目指す」

神澤陸雄代表取締役会長兼最高経営責任者はBOIOの開設について、「“研究開発なくして製薬企業にあらず”の信念のもと、創業以来、新薬の研究開発に取り組んでいる。世界有数のエコシステムの中心にBOIOを開設することで、イノベーションに関する情報収集と外部との連携を推進し、独創的な医薬品の創出を目指したい」と意気込みを語った。

米ボストンエリアは、世界有数の大学やアカデミア、研究機関に加えて、バイオベンチャーやスタートアップ企業、メガファーマなどがR＆Dの拠点を開設しており、バイオ・ライフサイエンス領域のエコシステムが形成されている。近年は日系製薬企業の拠点開設やネットワーク化も進んでいる。キッセイ薬品もボストンエリアに拠点を置くことで革新的な創薬技術やシーズへのアクセスを高めながら革新的新薬を創出できる基盤強化を進めたい考え。